「仕組み」か「想い」か
転職して今月末でもう2ヶ月が経つ。
早いものだ。
これまでこの日記では、あまり転職先について書いてこなかったけれど、今やっている仕事は、IPOを狙えるような事業を継続的に生む「仕組み」を作るような仕事だ。
現職において、タブーとされていることが幾つかある。
- 個人の力量によるビジネスはやらない
- スモールビジネスはやらない
- 従来のプロダクトアウトなビジネスはやらない
- 幾ら「今までにない」ビジネスであっても、大手が簡単に後から参入してこれるようなものはやらない
- 経営者が引っ張り、運良くIPOできたとしても、その後目減りする株価と大手のプレッシャーに苦しむような「いわゆるベンチャー」タイプのビジネスは絶対NG
つまり、
- 個人の「想い」や「能力」からではなく、必ず「顧客のニーズ」から発進し、即ち自動的にスケールメリットが効いて、自動的に成長していく、また同時に競合他社の参入障壁を築けるような事業だけをやる
ということ。
実際にビジネスを動かした経験を持つ人間であれば、この前提がいかに夢物語でいかに都合が良い放任的なコンセプトか理解できるだろう。
詰まるところ、成功への道なんて、やりながらコツコツ築き上げていくしかないのだから。初めから成功する仕組みを作る、なんてね・・・
実際、考えれば考えるほど、ぼく達は禅問答の如きネガティブ・スパイラルにはまっていく。
この実現不可能なほど高尚なビジョンを決してぶらさず、意固地なほどに理想型にこだわっているトップマネジメントのオットコマエな姿勢には、正直頭が下がるが。
とは言え、実現すれば非常に魅力的なビジョンではある。
今は四苦八苦しながらも、新規ビジネス創出の「仕組み」を方法論から練り込んでいる日々。
だが、現状を高き理想への価値ある助走と考える心の一方で、実際の「商売」をやってみたい気持ちがおさまらなくなってくる。
特に、前職でP/Lと日々顔を突き合わすリアルな商売をやっていた身としては、なおさらのこと。
このままだと自家中毒を起こしそうだったので、現職は現職で頑張るとして、自分発で何か商売ができないものだろうかと思い、今回のチャレンジに至ったわけである。
で、どうせなら徹底的に自分自身がやりたいことを商売にしてみよう、と思った。
現職がロジカルな「仕組み」を重視するのに対して、個人活動としてはとにかく自分の「想い」だけを優先させようと考えたのだ。
- 自分がやりたいことを
- 自分の手の届く範囲内から
- 自分のやりたいように
- 自分の金でやってみる
これが今回のチャレンジのコンセプト。
とっても属人的。
今の会社では実現できそうもないし、実現したくもない。
好きなことを、好きにやらせてもらいます、ということ。責任は勿論、すべて自分一人にある。
「仕組み」か「想い」か。
さて、どちらがより早く実際の商売へと繋がるか、我ながらちょっと楽しみ。
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++ from a.s
++ get slow life,
++ and smile.
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