輸入の流れ



一般的な食品輸入の流れは、下記図のようなものである。



(図:東京検疫所 Webサイトより)


その上で、

  • 商用輸入の場合は、食品衛生法に準じた「食品等輸入届出書」、輸出国政府機関発行の「衛生証明書」及び輸出国製造者の「製造方法説明書」(添加物・原材料等の成分を記載したもの)を厚生労働省検疫所(最寄の輸入食品監視窓口)に提出しなければならないのだが、個人輸入の場合はこれを省略できる。
  • 食肉加工品の場合は、家畜伝染病予防法のもと、輸出国政府発行の「検査証明書」が必要となる。(個人輸入の場合も必要)
  • 事前に厚生労働省検疫所(最寄の輸入食品監視窓口)まで、上記書類を一式取り寄せて事前相談に行く方がベター。
  • 家畜伝染病予防法に基づいた動物検疫は、農林水産省管轄の動物検疫所が担当窓口となる。

というのが基本的な食品輸入のto do。


つまり、前に電話相談に乗ってくれた検疫所のおじさんの言葉を借りると、「個人の食肉加工品輸入は、そうとう大変」ということになるわけだ。
「たかがおみやげ」の郵送でも同じこと。
いやー、ハードル高い。


ちなみにおじさん、商用輸入に関しても「時間をかけて、書類等を現地からしっかり取り寄せて、検疫所に相談するなどの準備をしなきゃ難しいよ」とも言っていた。
こちらはハードルどころか、棒高跳びくらい厳しい。


上記では単に「〜書類を提出」としか書いてないけれど、実際にどういう過程を経るかと言うと、

【食肉加工品の輸入工程(あくまで現状認識)】

  1. まず輸入対象商品を決定
  2. 購入した商品の製造元の工場から当該国政府に「検査証明書」等の取得を依頼
  3. 製造元の工場から社名入りの「原材料表」「製造方法説明書」を入手(参照
  4. ココとかココとかココとかを参照して、自己検査を行う
  5. 3の書類を持って、事前に厚生労働省管轄の検疫所(最寄の輸入食品監視窓口)まで事前相談に行く
  6. 問題ないようであれば、実際の検疫時に必要な上記書類一式を通関業者(フォーワーダー)に託し、輸出元から発送してもらう。
  7. 通関業者に頼まない場合は、自分で税関まで行き、検疫および通関業務を行う

という流れになる。(6〜7辺りがまだ良く分からないけど)


メチャ大変。


個人レベルで始められる事業じゃないような気が・・・
おっと。。。


まあ、対象商品が食肉加工品じゃない場合は、家畜伝染病予防法に基づいた動物検疫の対象外となるので、初めの手続きだけしっかりやっとけば、比較的楽に輸入はできる、とのこと。

検疫所のおじさんの「食肉加工品を新規で輸入するのは、かなりハードルが高いことですよ」という言葉が実感できる。


まあこれだけ大変だからライバルも少ないわけで、もうちょっと頑張ってみよう。
以上、机上の空論というか、自分一人で調べただけだから、もしかしたら内容に齟齬があるかも。誰か詳しい方、ご意見ご指摘頂ければ幸いです。

#しかし、検疫所にTELした時、久々に「お役所仕事」を体験しました。お約束の「たらい回し」から始まり、説明もどうも要領を得なくて、一回聞いただけでは全然理解できません。
基本的に「こういうのはダメです。できません」という論調で答えてくるのがどうもね。「こうやったらできますよ!」的に説明してくれればありがたいんだけども。

ま、基本を理解してないぼくの聞き方の問題もあるんでしょうが。




以下備忘録的参考リンク。

成田空港検疫所
食品監視課 輸入食品相談室
TEL:0476-32-6728


東京検疫所
食品監視課 輸入食品相談指導室
TEL:03-3599-1519


横浜検疫所
食品監視課
TEL:045-201-0505


動物検疫所 成田支所貨物検査場
TEL:0476-32-6655


諸外国の輸出入規制等
JETRO 貿易投資相談課
TEL:03-3582-5171

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