Audi A3を衝動買いする男



以前、「VW ゴルフ トゥーラン」に興味を持ったと書いた。
やたらと良いことばかり書いた記憶があるが、それはひとときの興奮ではなく、一週間経ってもやはりものすごく完成度が高いという結論になり、「よし、(何か面倒臭いし、実は俺は車にはそんなに興味ないし)もう買っちゃおう!今週土曜日に行くぞ!」ということで、再度横浜中華街へ。(ちなみに、ウチは嫁さんの方が車にこだわる。ぼくはまあどうでもいい。てゆーか、家計を圧迫するくらいなら、まだ買わなくていいとさえ思ってる)


で、中華街。
台湾料理の「青葉」で角煮丼とフカヒレそばと水餃子を頂いた後、目の前のフォルクスワーゲンへ一直線!

と、そこで嫁さんが一言。
「あ、そうそう、近くにアルファロメオとかアウディとか色々あるけど、一回見とく?」

ぼくは大して車に興味はないけれど、「アルファロメオ」とかそういう派手なワードには飛びつく習性がある。
「あ、行く行くー」
で、まずは近場のアウディへ。


まずは嫁さんがずっと欲しかったというAudi A3というモデルに乗り込んでみる。


Audi A3

乗り心地、良し。
明らかに高級車の血が流れてる感じがする。
運転席・助手席・後部座席とも、十分な広さ。

さて、と。冷やかし終了。
じゃ、そろそろ出・・・

「良かったら、試乗なさいますか?」
営業クンがささやく。

「ん・・・まあ、試乗・・・しとく?」嫁に訊ねる俺。

「うん!」控えめだが、絶対期待しまくってる笑顔。

営業クンに誘われるまま、試乗車に乗り込む。発進。


予想はしていたが、ちょっと驚いた。
何と言う、乗り心地の良さ。
スムーズなアクセル/ブレーキ。


いつもレンタカーのファンカーゴでサーフィンに行っている自分にとっては、A3のスムーズな感覚は、より新鮮に感じた。
途中で嫁さんに運転を変わる。感想は言うに及ばず。でも、ちょっと予算オーバー。


ディーラーに戻ってからも、あーだこーだ、喧々諤々で見積もりを何枚も作ってもらう。
この辺りで気持ちはほぼ固まり始める。

で、大詰め。値引き交渉。
通常、外車はローン金利国産車に比べて安い分、値引きはほとんどないとのこと。


見積もりを前にあーだこーだ言う営業クンを前に、伏線を張り終えたぼくが一言。

「あの・・・今おっしゃってることって、いわゆる"駆け引き"ですか?」

「はい?」

「正直言って、ぼくは駆け引きには興味ありません。これとこれとこれ付けて、で、この車種で、この値引率。ズバリ、これでどうでしょうか?即決しますから、可能か不可能か教えて下さい。お互いフェアに、気持ちよく商売しましょうや」

「ちょ・・・ちょっと待って下さい」マネージャーに聞くため、席を立つ営業クン。
我ながらやっかいな客だ。

しばらく経って戻ってきた営業クンはこちらが十分納得できる額を提示。

「オッケー、それでいきましょう。」

で、購入決定。


あー、車を衝動買いしちゃった。
いいんだろうか。

でも、「良い物、好きな物を所有することは、気持ちの豊かさに繋がる」というのはぼく達夫婦に共通する価値観。
まあ、コストも調整できたし、良いとするか。


あーやだやだ、大阪人って。