AIDMAモデルとユーザーインターフェース
AIDMAモデル、という考え方がある。
結構クラシカルなマーケティングの仮説で、下記のように、消費者の購買行動における心理プロセスのモデルだ。
- AIDMAモデル
- Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)
他にも、AIDA/AIDCA/AIDASなど色々な考え方があり、最近だと、AISAS/AISCEASなんてのも出てきた。
- AISAS
- Attention(注意)→Interest(関心)→Search(検索)→Action(行動)→Share(情報共有)
- AISCEAS
- Attention(注意)→Interest(関心)→Search(検索)→Comparison(比較)→Examination(検討)→Action(行動)→Share(情報共有)
ここまで来ると何だかごちゃごちゃして結局言い方が違うだけで全部同じことじゃないかなどと言ってみたりもしたくなるが、まあどれもその通り、間違ってはいないのだろう。
正直、こんなキーワードだけ知っていても意味ないし、他人が考えた言葉とかモデルに踊らされるのもどうかと思うが、ぼく自身はWeb上でのサービスを作る時、随分AIDMAモデルの考え方にはお世話になった。
対象とするユーザーが
- どうやってサイトに辿り着いて
- まずどんな印象を持って
- どんな風に理解して
- どこに魅力を感じて
- どの部分でクリック欲求を抱いて
- どんな風にサイト内を周回して
- どこで購買を決定するのか
- また、どうやって途中で止めずに購買プロセスを完了させるのか
- そして、どうしてリピーターになってくれるのか
以上のプロセスを考えることなくして効果的なWebサービスは作れない。
当たり前のこと、と思われるかもしれないが、世の中にはこれらのことを考えずにサービスを作っている人達がごまんといる。
と言うか、サービスのためのユーザーインターフェースを作る上で、ユーザーの行動プロセスを仮説としてきちんと持っている人間が一体どれだけいるのだろうか。
実際のプロの現場は、そういう人が、ほとんどである。
(私見、と言うか自分の拙い経験の中では)
勿論、上記のポイントは、ユーザーインターフェースを考える際には必須であり、何もその一つ一つを否定するものではない。プロフェッショナルとして、技術的な基礎知識やスキルを身に付けておくことは必要だろう。また、最先端のトレンドを把握しておくことも、決して無駄な行為ではない。
が、それらはあくまで手段・手法でしかない。
派手な言葉だけに踊らされ、「ユーザーの心理状態や行動を予測し、謙虚に向き合う」スタンスを忘れてしまっては、本末転倒ではないだろうか。
そもそも、Web自体が所詮「手段・ツール」でしかない訳で、如何なる商売においても、物事の本質を認識し、顧客と真正面から向き合い、会話し、改善していく、そういうスタンスが必須ということなのだろう。
余談だが・・・「やるべき事」のために必要なインプットをおろそかにし、ロジックを小馬鹿にするような輩は、もっとダメダメ・・・
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++ from a.s
++ get slow life,
++ and smile.
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