産みの苦しみ


  • 12/9 9:00
    • 嫁さんが「本格的に陣痛かも」と言い出す。助産院へ。
    • 先生曰く「子宮口が2cm程度なので、まだまだ」子宮口を広げるマッサージを受け、帰宅。
  • 12/9 12:50
    • 子宮口を確認するため、再度助産院へ。
    • 先生曰く「まだ子宮口が2cm程度」出産に繋がる陣痛を誘発するために、ひまし油(下剤)を飲まされる。マグカップ一杯分の油(!)。
  • 12/9 15:00
    • のんきにDVDを鑑賞中、下剤効果が。嫁さんトイレと部屋を何度か往復。曰く「ひまし油は半端じゃない!」
  • 12/9 15:30
    • 嫁さん、お腹の痛みを訴える。が、「ひまし油のせいか陣痛か良く分かんないけど、とにかく痛い」とのこと。少し様子を見る。
  • 12/9 15:50
    • 5分くらいの間隔で強い痛みが。明らかに今までの前駆陣痛とは違う痛みとのこと。
    • 助産院にTEL。「昼間の子宮口の開き具合から見て、まだまだだと思うので、もうちょっとおウチで頑張って」と言われる。ひたすら耐える嫁さん。手を握るくらいしかできないぼく。
  • 12/9 17:30
    • 痛みはますます激しくなり、感覚も3分ごとに縮まる。
    • 助産院にTEL。どうしても我慢できなさそうなので、とりあえず行くことに。
    • 助産院にて「状態は明らかに本格陣痛だけど、子宮口の開きがまだまだ。再度家に帰るか、このまま入院するか。入院しても、生まれるのは日が変わる頃になる」と言われ、入院を選択。
    • ぼくは付き添ってきた嫁さんの妹を家に送るため、また必要なものを揃えるため、一時帰宅。
  • 12/9 18:20
    • 準備を終え、ぼくが助産院に戻ると、嫁さんは陣痛の真っ最中。
    • 助産婦さんから「予想以上に進みが速いので、そんなに時間はかからないかも」と告げられる。
    • とりあえず、付き添いの助産婦さんに言われるがまま、嫁さんの手を握る。
    • 「まだいきんじゃダメ!いきみたくなったら呼吸法で逃がして」と助産婦さん。
    • 病院と違い、分娩台などはなく、普通の部屋の普通の布団の上。ここで産むのか・・・
  • 12/9 19:30
    • 子宮口が9cmに。嫁さんはこれまでの座位から、四つん這いの体勢に。「もういきんでいいよ!」と助産婦さん。
    • ぼくは、嫁さんの手を握り、耳元でウザくならない程度に「頑張れ」とささやく。
  • 12/9 20:10
    • 何度いきんだ頃だろうか、突然バシャッという音が。「はい、破水しました!」と助産婦さんの声。
    • ここでぼくは体勢変更。これまでの向き合って手を握る体勢から、嫁さんに背中を向けて座り、嫁さんが後ろからぼくに抱きつくような格好に。いきむ時の声も結構激しくなってきた。どうやら、いよいよだ。
  • 12/9 20:31
    • 無事出産。
    • 四つん這いの嫁さんに出てきた赤ちゃんが渡され、そのまま仰向けになって横たわる。待ちわびた我が子の顔を見た瞬間、涙が止まらなくなった。
    • 感動も覚めやらぬ間に、助産婦さん、手早くへその緒をクリップで止めていく。「はい」とぼくに手渡されたのは、ハサミ。「お父さん、へその緒切って。この場所をこういう感じで」え!?マ、マジですか??
    • へその緒カット。その瞬間、切り口から濃い色の血液がプチュッという感じで吹き出る。おお、これが噂の「臍帯血」か・・・


と言うことで、無事出産しました。


全体的に見ると安産と言えるお産になり、ひとまず安心。
助産院ということで会陰切開も行わなかったのだが、幸運なことに「裂ける」こともなく、お産の時間も短かったため、母体への負担も軽そう。「やっぱり若いからねー」とは助産婦さんの言葉。


ぼくとしては、当初は立ち会うつもりゼロだったのだけれど、助産院に行ってからの流れで、立ち会うどころか協力出産までしてしまい、これは予想外。でも、感動はひとしおで、結果としては良かったなあ、と思う。


さて、生まれた我が子は体重3005gの男の子。
今のところ特に問題もなく至って健康とのことで、親としては色々感謝の気持ちで一杯だ。


名前はやはりまだ決まっておらず、嫁さんが退院後、話し合って決めることになった。
見た目がガッツ石松にそっくりなので、今のところ「ガッツ」という愛称で呼んでいる。


しかし、ぼくもとうとう親になったか。
これからどういう生活が待ち構えているかは想像も付かないが、頑張らねば。色々。

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++ from a.s
++ get slow life,
++ and smile.

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