キーボード



ライトユーザーには計り知れない、けれどもひとたび興味を持ってしまった者にとっては極めて魅惑的かつ深淵な世界というものがある。PCでいうと、周辺機器に対するこだわり、などがそれに当たる。

もっともマニアックでこだわり始めるときりがないのが、キーボードの世界。


キーボードというのはなかなか不思議なデバイスで、例えば電気屋さんの店頭には、1,980円の廉価版から高いものだと数万円のタイプまで、実に様々な種類が並ぶ。スペックで定量的な差別化が可能なメモリ/CPUなどと違って、パッと見ほぼ同じ数のキーが並び、果たすべき役割も「文字の入力」以上のものではない単なる入力機器に何故これだけの価格差が生じるのか、素人目にはまったく判断が付かない。

ある時その不思議に気が付いて、ヒマさえあればWeb上でキーボードの情報をチェックするようになった。
色々調べていくと、要するに、キーボードの差とは、「打鍵感(打ちやすさ)」「入力の正確さ(入力ミス低減)」「見た目(格好良さ)」の3つのポイントで決まるようである。


有名どころでは、

などがある。

さらにマニアックにこだわり始めて、エルゴノミクスな方向なんかに行っちゃうとキリがない。


ぼくはと言えば、興味はありつつも、さすがにキーボ−ドに数万円も払うのは抵抗があり、しばらくはダラダラと悩む日々。・・・だったんだけど、何気なくヤフオクをチェックしていたらとっても魅力的な製品が出品されていたので、いつもの衝動買い。


購入したのは、メカニカルキーボ−ドで有名なFILCOMajestouch「マジェスタッチ」 日本語108キーボード・かななし・黒 黒軸モデル・数量限定バージョン

ドイツCherry社のMX linear actionキースイッチ(黒軸)を採用し、限定生産でありながら、人気が高かったため、後に通常版(FILCO Majestouchリニア「マジェスタッチ」 メカニカルキーボードUSB&PS2両対応 日本語108キー・かな印字なし 独CherryMX黒軸スイッチ ブラック FKB108ML/NB)として発売された名機と言えるモデルだ。

1年ほど使用した中古品で5,750円。実際に到着した商品は中古と思えないほど綺麗で、とっても良い取引ができた。業者がはびこりだしてからは何となく敬遠していたヤフオクだけど、モノによっては便利だな、やっぱ。


肝心の使用感は、ズッシリと安定感ある本体、適度に重く、しかし底打ち無しで入力を感知してくれるキータッチ、テンキー付きでありながらコンパクトにまとまっているデザイン(かな表記がないのもcool!)などなど、全体的に非常に満足している。キートップがやや狭い印象があるが、この辺りは慣れれば問題なさそう。

カニカルキーボードと言えば、明瞭なクリック感があり、キータッチの度にガシュガシュ音が鳴る"いかにも"なものが思い浮かぶが、これはそこまで下品な音はしない。もっとソフトながら、重厚な打鍵感。半分くらいの押し込みで感知してくれるので、小指や薬指で扱うキーの入力がとっても楽。従って高速タッチタイピング時入力ミスが激減した。


これは買って良かったな。
でも、B5ノートに無理矢理つないでいるのは、我ながら若干強引でしょうか・・・



そろそろPCそのものも買い換えたいところだけど・・・