2007.10/上旬 3本

マリー・アントワネット　(通常版) [DVD]

★★★☆☆→→雰囲気は良い。が・・・
悪評も同情評も高いマリー･アントワネットの生涯を綴った一作。ソフィア・コッポラ色と言うか、映像や演出はかなり独特。冗長なカメラワーク、独特の色彩感覚など、彼女の特徴は、雰囲気作りには奏功しているかも。一方で、ストーリー的には、正直中途半端な印象が否めない。この映画を通して伝えたいメッセージがどうにも薄く、場面場面をチョコチョコと繋いでいるだけに思える。すなわち、見終えた後に何も残らない。別に何が何でも史実に忠実にある必要はないと思うが、デフォルメするならもっと思い切ってやって欲しかった。映像はなかなか綺麗なので、一つのファッションとして見るならアリ。

テイキング・ライブス ディレクターズカット 特別版 [DVD]

★★★☆☆→→勿体ないの一言
"人生そのものを乗っ取る(=テイキング ライブス)"シリアル・キラーとFBI捜査官の対決を描いたサスペンスもの。一言で表すと「勿体ない映画」。秀逸なイントロダクションが勿体ない、スリリングな展開にも関わらずグダグダなラストが勿体無い、友情出演程度のキーファー・サザーランドが勿体無い。あと一声！という感じ。悪くないです。悪くはないけど・・・あのラストはねえだろう・・・もうちょっと頑張ればかなり秀逸な作品になったであろう、本当に勿体ない映画です。

ハート・オブ・ウーマン [DVD]

★★★★☆→→面白い。良くできた映画です。
メル・ギブソン演じる、いかにもマッチョイズム全開の主人公が、とある事故をきっかけに女性の考えていることが聞こえるようになってしまう、というコメディ映画。設定はありがちな感じだけど、実際に四方八方から女性の声が聞こえてしまう場面や、その状況を単なる覗き見趣味的ではなく、ハリウッド型問題解決ストーリーに繋げていく展開の妙味など、細部まで上手く作られた良作。この映画見て、メル・ギブソンをかなり見直した。主役二人の演技力が光る一作と言える。ラストがちょっとパワーダウンしてしまっているのが残念！

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++ from a.s
++ get slow life,
++ and smile.

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