ズーラシアとジョリーパスタ

ただの日記



土曜の夜、突然近くに住む姉から電話。


「久しぶりにダンナとデートしたいんだけど、そら（5歳・姪）とこうた（3歳・甥）、一日預かってくれない？車買ったんだから、ドライブでも連れていってあげてよ」


んー、ずうずうしい。


嫁さんに相談すると、快諾。


二人とも子供が嫌いではないということと、ぼくの方は生まれ来る我が子の世話を仮想体験する意味もあり（←イヤラシイ）、それならそれで、単なるドライブではなくて、ちゃんと楽しめる休日にしてあげよう、と思案を巡らす。


「そうだ、キッザニアはどう？」と嫁。
それいいねえ、ということで、ネットで検索すると、週末は半年先まで予約が取れないみたい。なんというか・・・


結局近場でそれなりに楽しめて、みんながまだ行ったことない場所、という基準で、横浜のズーラシアに行くことになった。


姉の家でやんちゃ二人をピックアップし、いざ出発。


途中コンビニに寄って、「一人一つだけおやつ買っていいよー」と言ってあげると、二人とも喜色満面。うん、子供ってカワイイな、やっぱ。


「そら、これにするー」
「こうたはこれー」


二人の手に握られていたのは、同じハイチュウ・グレープ味。
どうやら彼らには、二種類買って半分コする、という考えはないらしい。


ほどなく到着。
意外に広大な敷地に大人二人、感動。


本当に、ズーラシアは広い。
2、3時間では、回りきれないくらい。


更に、各所の作りもとても丁寧でまるでどこかディズニーシーのような雰囲気。大人が見ても良く出来てる。さぞかし子供は楽しいだろうなあ、と二人を見ると、しばらく歩きっぱなしで疲れたらしく、グッタリ。おいおい、もうちょっと頑張れよ、と思いつつ手を引いて歩く。


当然そんな状況なので、動物のところに行っても、がきんちょ二人は、そんなには興味なさげ。


写真に写るのが大好きな二人なので、ご機嫌取るついでに写真も撮りつつ（ウマイ！）、「そらはどこ行きたい？」とパンフレット片手にリクエストを聞いてみる。


「ココ！」と元気良く指差したのは、「わくわく広場」というアスレチック広場。


「せっかく動物園に来たのに・・・」と思いつつも、子供達はわき目もふらずに「わくわく広場」にまっしぐら。ああ、「アマゾンの密林」が、「アジアの高地」が・・・ちょっと見たかったのに・・・


わくわく広場で遊ぶ子供達は、それまでのグッタリがどこへやら、超楽しそう。
二人の異なる個性もあって、見てるこちらも結構癒される。
でも、遊ぶのを手伝ったり、二人の体を持ち上げたり降ろしたり、パパ結構大変です。


帰りに「ジョリーパスタ」というイタリアンのファミレスで晩御飯。
ここでも二人のワガママが炸裂する。
「お子様セット（小パスタ＋オレンジジュースセット）」を食べさせようとするも、まずお姉ちゃんのそらが「いや！グラタンがいい！」。すると弟のこうたも訳も分からず嫌がり始める。「これとーこれとーこれ！」目についたメニューを次々指差していくガキども。


「そんなには食べれないよ、どれか選びな」と宥めるが、まったく聞かず。
仕方なく、それなりに注文。


案の定、子供達がそんなにがっつり食べれるわけもなく、更に嫁さんも疲れて食が細いため、ぼくが大量に食べる破目に。


「あー一杯食べたねー。ごちそうさまでし・・・」


「じゃあ、次はデザート！」

おいおい、お腹一杯じゃなかったのかよ。


「デザートは一つ頼んで、半分コしようね」と言うが、姉vs弟で食べたいものがどうしても一致しない。姉はチョコレートケーキ、弟はアイスクリームをご所望。


ここで甘やかしてはダメだと思い、じゃんけんをさせて勝った方の希望を通すことを提案。


じゃんけん、ぽん！


姉：パー。
ワンテンポ遅れて、弟：チョキ。
（まだ3歳なので、動きがちょっとノロい）


弟の勝ち。


「じゃあ、アイスクリームでいいよね？半分コするわけだし」


そらの顔を伺うと、鬼のような形相でこうたを睨んでる。


「そら、どうした？じゃんけんで決めるっていう約束でしょ？」


「・・・こうた、後出し・・・」


う。
痛いところを突いてきやがる。


「そんなの言っても仕方ないでしょ。今日はアイス食べよう。次チョコレートケーキ頼んであげるから」


勿論それで機嫌が直るはずもなく、声にならない嗚咽をあげ始める姉。
次第に泣き声は大きくなり、最後は号泣。


顔を見合わせ、苦笑する嫁とぼく。
分かるよ、悔しいんだね。


「じゃあこうた、今日はチョコレートケーキでいいかな？今度アイスにしてあげるから」


弟、口を真一文字に結び、ゆっくりと頭を振る。


ぬおー、どうすりゃいいんだーーー！！


結局何とかこうたを説き伏せ、チョコレートケーキを注文したダメ親（仮）であった。


なるほど、子供を持つって、こういうことなんだね。

パパって、大変。


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++ from a.s
++ get slow life,
++ and smile.

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