経済産業省と楽天の共通性



経済産業省が打ち出した今世紀最大のトホホな施策の全貌が徐々に明らかに。

「日の丸検索エンジン」は何を狙っているのか


こんなことに300億円も使うのなら、もっと国民に還元してくれた方が景気は上がり、経済流動性も向上し、ひいては企業の活性化を促して日本発のテクノロジーも進歩すると思うんだけど。


やはり政府にもカルチャー・リテラシーがないってことなんだろう。それに尽きる。
だから、繰り出すIT施策がことごとく失敗に終わる。技術を追いかけるだけではダメなんだってことに、どうして気付かないんだろう・・・


改めて見ると、政府と楽天には共通性があるように思える。


それは、悲しき官僚的香り。


「仕事だから」と義務的によってたかって世の中の表層をリサーチし、ただトレースするだけでは、「思想」は宿らない。


ぼくは技術屋ではないけれど、Webにおいて最も大切なことが「思想」であることくらい分かる。この10年間、Webを進化させてきたのは「思想」以外の何物でもなかった。
テクノロジーは「思想」を実現するための手段に過ぎない。
手段を実行する裏付けとなる「思想」と「思想が生み出すカルチャー」の温度感に対する理解がないと、やはり結果は目に見えている。残念ながら。


P.S.
昨日から楽天に対して批判的なことばかり書いているが、別にぼくは楽天を嫌悪しているわけではない。それどころか、バリバリの楽天市場ゴールドメンバーである。かなりガッツリ仕事をご一緒したこともある。だから、本音では頑張ってほしい。応援しているのです。でも、やることなすこと客観的に見て余りにもヘボい(と言うか、ずれている)から、突っ込まずにはおれないだけなのです。アシカラズ。

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