2006.12/下旬 3冊



エッシャーに魅せられた男たち 一枚の絵が人生を変えた (知恵の森文庫)

エッシャーに魅せられた男たち 一枚の絵が人生を変えた (知恵の森文庫)

★★★★☆→エッシャーに魅せられた熱い男達の話です
エッシャーという特異な画家の作品に魅せられた男達のドキュメンタリー。登場する人物は皆「普通の社会人」になり切れない青臭い部分を持った男ばかり。彼らが当時異端と見なされ決して高い評価を受けていなかったエッシャーに出会い、影響を受けていく気持ちに強く共感。彼らナシでは現在の日本におけるエッシャー人気はなかっただろう。
とっても、良い本です。こういうの、好きだなあ。


四季 春 (講談社文庫)

四季 春 (講談社文庫)

★★★★☆→天才による天才の描写は読者を顧みない
森 博嗣って人は紛れも泣く天才だと思う。ただ村上春樹のような「小説家として天才」なわけでなく、「世界観の構築」という部分において、他に類を見ない作家だ。
本作は、著者のデビューシリーズ「S&Mシリーズ」で強烈な存在感を残した天才犯罪者「真賀田四季」の人生を辿る4部作の第一巻。「Vシリーズ」の登場人物もチョロッと登場して、後に続く「夏・秋・冬(すでに購入済み)」の展開が楽しみなところ。
ただ、初心者にはオススメできません。森 博嗣を読んだことない人がいきなりこれいっちゃうと、多分二度と著者の作品を手に取ろうとは思えなくなってしまうだろうから。初めての方は「すべてがFになる (講談社文庫)」からどうぞ。




PLUTO 4 (ビッグコミックス)

PLUTO 4 (ビッグコミックス)

★★★★☆→ア、アトムがーーー!!
アトムの話はネタバレなのでしません。この漫画、ぼくが今唯一買っている漫画本である。昔から手塚治虫が大好きで、秋田書店から文庫サイズが出始めた時は狂喜乱舞して買いまくっていた。その手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」をどう浦沢氏が料理するのか、その一部始終を見ていたくて、本作は買い続けている(まだ4巻だけど)。今回の巻は急展開でかなりドキドキの内容です。次作が待ち遠しい!

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++ from a.s
++ get slow life,
++ and smile.

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