Web2.0風ロゴの謎



一時期各所で散見された「Web2.0」というキーワード。最近はその濫用ぶりも落ち着いてきたように思える。言葉の意味を追求することに皆が飽きてきた、ということだろう。

結局のところ「Web2.0」ってのは、単に「新たな技術利用による可能性の拡大」を象徴した言葉に過ぎないわけで、2006年を席捲した一連の盛り上がりは、一部のGeek達による「新たな可能性を実現するための技術」に関する議論や、そこに蜃気楼のごとき「レベニュー増大の機会」を見出した一部の企業の上滑り的行動が、瞬間的に表層に現れた現象でしかなかったのだろう。


それにつけても不思議なのは「Web2.0風」というラベルである。
特に「Web2.0風ロゴ」ってのがどうも腑に落ちない。

GIGAZINEによると「Web2.0風ロゴ」とは、

  • 角が丸い
  • グラデーション効果
  • 鏡面に映りこむ
  • フォントが大きい
  • 色彩がカラフル
  • あるいはパステルカラー
  • つやつやぴかぴかしている

などの特徴を持ったロゴ、ということになる。

つまりは主にアメリカ発の2.0的サービスの間で流行った先進的シンプル・ファッションなわけだ。ちょどこの時期、アメリカではこれが「Cool」だったのだろう。グラデやら鏡面映りこみやらが多用されているのは、CSSの隆盛と、それに乗っかろうとする主張から発生したと推測される。
でも、「Web2.0風ロゴ」っていう分類の仕方、ちょっと無理があるよねえ?
雑、と言うか。

(参考)半年ほど前のGIGAZINEの記事:「有名な企業のロゴをWeb2.0風にする」

※ちなみにGIGAZINEの記事が出た後に、様々なブログ・サイトが2.0風ロゴで溢れ、すぐに廃れた。


と言うことで、ぼくも作ってみました。
モノトーンだから、こういうのは厳密には2.0風とは言わないのかも。
あと、あくまでネタですので、数日したら元に戻します。

利用したのは、このサイト