2007.1/中旬 1冊
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/10/01
- メディア: 文庫
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★★★★★→→まぎれもない秀作。森ファンでなくともオススメです
ミステリ作家としてヒット作を連発する森博嗣の新境地とも言えるシリーズの一作目。ジャンル分けすると「純文学」ということになるだろうが、いわゆる現代小説とも違う作風。主役の「カンナミ」は戦闘機のパイロットであり、「キルドレ」という永遠に大人にならない子供でもある。総評としては、極めて特異で不思議な作品と言える。会話の妙、人間関係、そして何より"空を飛ぶ"描写、またキルドレという運命を背負ったカンナミの心理描写が、これまで触れたことのないタイプの物語を紡ぎ出す。その世界はとてつもない透明感とある種の哀しみに包まれ、ドライな文体と相まって、おそらくは読者の心象風景に一筋の影(しかし心地良い)を落とす。そんな小説。
悔やまれるのは、このシリーズ第一作目を読む前に、なーんも知らずに二作目である「ナ・バ・テア (中公文庫)」を読んでしまったこと。しかも読後もそれがシリーズ作品とは気付かずに「何だか説明不足な小説だなあ」なんて思っちゃって、すでに売却しちゃってること。もし順番通りに読めていたなら、久々に刺激的な読書体験ができただろうに・・・
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++ from a.s
++ get slow life,
++ and smile.
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